ブログ

芒種(ぼうしゅ)

2025.06.03

以前3月にお話した二十四節気。中国の戦国時代に考えられた四季、気候などの視点で地球上の一年を仕分ける方法。

今回は芒種(ぼうしゅ)。「芒(のぎ)」とは、稲や麦などの穂先にある細いトゲのような部分のこと。この芒を持つ穀物の種をまく時期、つまり田植えの時期を示す言葉として「芒種」と呼ばれるようになりました。

今年の芒種は6月5日木曜日から15日間になり、二十四節気をさらに詳しく5日ずつに分ける方法が七十二候(しちじゅういこう)といわれるもの。こちらも中国で考案されたもので、江戸時代に日本の気候に合わせて改訂されました。

6/5~6/10   螳螂生(かまきりしょうず)・・・カマキリが孵化する頃。

6/11~6/20 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)・・・腐った草から蛍が現れる頃。

6/21~6/25 梅子黄(うめのみきばむ)・・・梅の実が黄ばみ始める時期。

約5日ごとに移ろう季節の気配と旬を五感で感じることで、こころ豊かに暮らせるのではないでしょうか。ジメジメとして雨の日はなんだか体も心もだるく重たくなりますが、芒種のころは自然が一段と活気づく時期。外に出て季節を感じてみるのもおすすめです。

  • ホタル観賞:水辺の夜にホタルの光を見ることができる貴重な時期です。
  • あじさい巡り:各地の寺院や公園では、梅雨とともに美しく咲くあじさいが見頃を迎えます。
  • 家庭菜園・ガーデニング:この時期はトマトやキュウリなど夏野菜の手入れに適しています。

自然のリズムに合わせた暮らしを取り入れることで、心も体も整いやすくなります。

R14551481443_5546dc78ca_nOIP300